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赤D

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第4話「グッドプレゼント」

旧世界の遺跡で発見された旧世界の技術が詰まった円盤。その発掘の噂を聞きつけたジョニーとメイはヴェノム率いるアサシン組織の罠に落ちていった。償いの時は来るのか


~博物館・館内~

ジョニー「さて・・・ひとりでどう戦う?」

ヴェノム「ふん・・・追いつめられたのはどちらかな?」

メイ「負け惜しみなんてみっともない!」

ヴェノム「アサシンの組織力とはこういう事だ!」

ジョニー「一体何を・・・?」

ヴェノム「建物ごと葬らせてもらう。なに・・・旧世界の技術で作られた円盤だ。それくらいで壊れるはずも無い。あなた方が死んだ後、ゆっくり探すとする」

ジョニー「貴様・・・いつの間に・・・!」

メイ「ひきょうー!」

ヴェノム「我々アサシンは暗殺の組織。必要に応じて様々な策を用意できる。例えば、引き際に建物を爆破する用意する。残る一人が足止め役をする。とか・・・」

ジョニー「お仲間はやられたフリだったのか。タネの明かせば簡単だったが・・・寝言は寝てから言うもんだぜ?真髄を見せてやる・・・」

メイ「やったねジョニー!」

ヴェノム「覚悟を決めろ・・・ダークエンジェル!」

ジョニー「おっとぉ・・・そうそう食らうとこの奇跡的なセクシーフォルムが・・・・・・崩れますのよ~?」

ヴェノム「くっ・・・おしゃべりが過ぎたか!」

電子音声「このディスクは現在の科学技術の推移を集めて作られたデータディスクです。技術的バックボーンを立て直す際の指針及び資料として2100年現在の科学技術総てをデータベースとして記録しております。ザッこの時金属皮膜へ4個所ザッチャプター番号を指定するかサーチキーを入力して下さザッ牛の生殖細胞よりクローンを行なう際またザッジャンルからのサーチの場合ジャンルキーをセレクトして下さいザッこれはせ・・・」

ヴェノム「これは・・・立体映像!」

メイ「動いた!?」

ジョニー「ふーん半分になってもまだ動くか・・・」

ヴェノム「これが・・・旧世界のディスク!これさえあれば、旧世界のあらゆる
兵器が蘇るというのか!」

ジョニー「やはり・・・データベースシステムか・・・」

ヴェノム「そうだ。封印された旧世界の技術。ギアさえ凌ぐといわれたブラックテックだ!悪いがこれは・・・我々アサシンが頂く!」

ジョニー「俺は・・・今の生活がたまらなく好きなんだ。メイや仲間がいて、自由きままに暮らせる、今の生活が。
ブラックテックごときでそれを壊してもらっちゃぁ!!・・・困りんす~」

メイ「ジョニー・・・」

エイプリル『メイ!お待たせ!』

メイ「エイプリル!船のみんなは無事なの?」

エイプリル『こっちはOKになったよ!ジョリーフィッシュ快賊団!空の上
はお任せだよ♪』

メイ「それじゃいくよ!みんなー!全員集合!出番だよー!」

ヴェノム「しまった!」

メイ「よし!トドメは!」

ジョニー「逃げるぞ」

メイ「もう~またぁジョニー!」

ジョニー「早くしろ!」

メイ「あぁーっと円盤円盤」


~英国都市郊外~

メイ「なんで逃げちゃったのさ!」

ジョニー「あーゆー洒落っ気のねぇ組織の駒になるような奴とは戦わないのよ。コッチのランクも落ちるからして」

メイ「そうなの?」

ジョニー「それからな、その円盤・・・ディスクだけどな。宝の地図じゃない」

メイ「えっ!?」

ジョニー「そいつは旧世界の技術が詰まった・・・ん~・・・本みたいなもんだ」

メイ「そ、それじゃぁお宝は・・・?」

ジョニー「全然カンケイない」

メイ「ボク本嫌い!」

ジョニー「旧世界の技術か・・・貴重といやこれ以上貴重なものはないが・・・持つ者によっちゃあ始末に終えんシロモノになるからな・・・こいつは売っぱらわずに捨てて・・・待てよ?」

メイ「それじゃ捨てちゃえ!」

ジョニー「コラ、早まるなっつーの!」

メイ「あーんでも・・・」

ジョニー「あー良い事みっけー」

メイ「なになに?良い事ってなに?」

ジョニー「お後のお楽しみー」


~博物館跡~
ヴェノム「クッ・・・私だ・・・そうか、あの方の姿が・・・よし、円盤の探索は一時中止だ。人員を捜索に回せ!・・・ザトー様・・・必ずお助け致します!」


~ジェリーフィッシュ快賊団・飛空挺甲板~

エイプリル「あーメイ!なにそのペンダント?」

メイ「んふふーいいでしょ?さっきジョニーにもらったのー」

エイプリル「朝日にきらきら輝いて、きれー・・・」

メイ「でしょ!でしょ!」

エイプリル「ふふーん!私ももらったんだ!」

メイ「ええー!!??」

エイプリル「ほらーメイのといっしょ!」

リープ「おや、皆おそろいなんだねぇ」

メイ「あ?リープさんも!?」

エイプリル「あ、リープさんもいっしょ・・・」

リープ「他の子もみーんなもらったみたいだねぇ」

エイプリル「あの円盤こーゆー使い方があったんだねぇ」

リープ「そろそろジョニーの誕生日だろぅ?このペンダントのおかえしも兼
ねてみんなでナニかプレゼントしなくちゃね!」

メイ(皆にプレゼントしたんだジョニー・・・よし!ボクはみんなと同じおかえしじゃなくてもっともっと、メイとして、一人の女性として、お返ししなきゃ!)

エイプリル「ねぇメイは何が良いと思う?・・・メイ?」

メイ「あぁゴメンエイプリル。ボクちょっとでかけてくる!」

エイプリル「どこいくの!メイー!」

メイ「ジョニーにプレゼント買ってくる!」

エイプリル「買って来るってあんたお金はー!」

メイ「自分で稼ぐ!だってボク一人前の女性だもん!好きな人には自分の想いを込めてプレゼントするんだー!」


空に浮かぶジェリーフィッシュ快賊団の飛空挺は新しい獲物を求めた。
瓦礫に立つ暗殺者は消えた男の真意を求め旅立った。
罪は消せるのか。償いは報われるのか。人々はまた、朝を迎える。
つかの間、また訪れる闇を忘れ


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